2014/05/02

モロッコ北部旅行④ 〜シェフシャウエン〜 / Trip to the northern Morocco (4) - Chefchauen

世界遺産の旧市街があるテトゥアンの次には、タクシーに乗ってテトゥアンより1時間半程南下したところにあるシェフシャウエンという街へ出発しました。

シェフシャウエンは、青と白で統一された街並がメルヘンチックで、リフ山脈というモロッコ北部にある山並みの中腹にある小さな街。その風景や街並に惹かれて、多くの観光客が集まり場所でもあります。


まずテトゥアンからシャウエンに行く道。タクシーに乗って、緑の丘陵地帯が広がる地域を通り抜け、その景色の美しさに圧倒され(タクシーでは内側に乗っていたので残念ながら写真とれず・・・)、徐々にシャウエンに近づいて行きます。

一緒に行った隊員のKさんは、一度来たことがあるので、「ここの山を登ったらシャウエンだよ」と教えてくれました。そしてタクシーが徐々に山を登って行くと街に近づくと、なんとなーく見えて来たのがシャウエンの街でした。

事前に予約しておいたホテルに着いたら、まず私たちを迎えてくれたのはこの方。
ホテルのオーナーが飼っている、ビディくん♂
シャウエンの青の街並に、ビディくんの真っ白な毛並みがピッタリです☆

チェックインよりもまず先に猫を触ることに夢中だった私ですが、無事にチェックインを済ませて、通されたお部屋はなかなかのもの!バルコニー付きのお部屋で、外にはシャウエンの旧市街の街並とリフ山脈の山並みが広がっていました!




























そして、いざ街の散策へ出発!

シャウエンやテトゥアンなどでまず気になるのは、このカラフルな帽子。

カラフルなポンポンがついていて可愛いので、まずすぐに惹かれましたが、用途に困って結局買わずに、かぶってみるだけで終了・・・。もともとリフ山脈地方に住むベルベル人がかぶる帽子のようです。

そして次に気になったは、テトゥアンの記事にも書いた、カラフルな縞模様の「メンディール」という布。テトゥアンよりはちょっと値段が高いですが、シャウエンの方が色んな種類があって、ついつい数枚買ってしまいました。

あとは、個人的に私がすごく気になったのは、織物。
シャウエンのお店で何度か見かけた織り機

織物はモロッコのいろんなところで作られていますが、シェウエン地域でもたくさん織物が作られているようで、たまたま路上で売られていたサブラというサボテンからとれるシルクのような光沢が入った糸で織られた布がすごく気に入って、数枚大人買いしてしまいました!
シャウエンでの戦利品☆
ちなみに、上の写真の一番左にあるサブラの織物は特に気に入っていて、マラケシュなどで見られるかなり強い色を使ったサブラの織物と違って、パステル系の色で出来ているので、春夏に使いやすいし、色合いがとても可愛いです。

よーく見ると、これの全部1つ1つが手で織られています。

キラキラしているのが、サブラの糸

ちょうどダブルベッドより少し大きいくらいの大きさで、手作りでこの可愛さで150DH(約1500円)とは、超お買い得です!これだけ安くていいのか?と思うくらいだったので、値段交渉せずに買っちゃいました。

さて、話が脱線しましたが、布のお買い物の後は、シャウエンの青と白の街並を楽しいで、ちょくちょく気になるお店に入っては・・・という感じで、あっという間に時間が過ぎて行きました。




そしてみんなたくさん買い物をしたので(笑)、一旦荷物を置きにホテルへ戻り、まだ出直して、たまたま見つけた裏路地にあった「魔法のランプ」と書いてあるレストランを見つけ、入ってみたら、なんとバルコニーからは近くの広場やシャウエンのメディナの見晴らしが良い場所でした!

残念ながら、一緒にいった隊員たちが注文したディナーは味がイマイチだったそうですが、夜のシャウエンの雰囲気は味わえたので、私は満足でした。


翌朝は、部屋のバルコニーからシャウエンとリフ山脈の景色とフレッシュな空気を楽しんで、ホテルにて朝ご飯を頂きました。

朝食をとる場所はホテルの屋上にあって、ここからは更に街並と山並みが見渡せる、素敵な場所でした。
モロッコのインテリアが活かされた素敵なスペース
朝食はバグリール(パンケーキみたいなもの)、
アタイorコーヒー、オレンジジュースなど
優雅なスペースで朝食を楽しんだ後は、スーツケースにこれまで買った戦利品を詰め込むのに一苦労し(笑)、ホテルのチェックアウトして、再びシャウエンの街の散策に行きました。

昨日は見れなかった場所なども散策して、ちょうど地元の人のスーク(青空市場)が出ていた日だったので、庶民の雰囲気を少し味わったりもして、





私は午後にシャウエンからフェズに向かうバスのチケットをもう買っていたので、もう少し長くいたかったけど、シャウエンを後にしました。

フェズでバスを乗り換えて、同じ日のフェズ発の夜行便でエルラシディアまで帰る日程だったのですが、実はフェズでの乗り換えで数時間時間があったために、以前フェズに行ったときに買えなかった、フェズ陶器の中でも有名な「コセマ(Cocema)」の食器を買いに行くことにしました。

「コセマ」は他の隊員の家で見て前から可愛いくて欲しいなーと思っていた陶器で、隊員から聞いた話によると、コセマの工場は数年前に爆発事故で焼けてしまい、その後倒産となってしまい、現在は陶器を生産していないそう。現在売られているのは、既に市場に出回っていたものか、爆発事故の時に損傷を受けなかったものだそうで、一部欠陥品もあるけど売られているそうです。もう生産されていないから、今売られているものがあるもの全てで、欲しいなら早く買いに行った方がいいよ!と言われていたので、スーツケースの荷物を持ったままでちょっと大変でしたが、タクシーに乗って、王宮の正門近くにあるコセマ食器を売っているお店に向かいました。

シャウエンからフェズまで偶然一緒のバスに乗っていた日本人旅行客と話す機会があって、彼はフェズ旧市街付近のホテルに向かうというので、タクシーをシェアして一緒に行くことになったのですが、なんと乗ったタクシーの運ちゃんが本当にいけてない!!!散々たらい回しにされて、おまけに私が下ろされたのは「王宮」の正門ではなくて、裏門だったので、仕方なく近くにいたモロッコ人に道を聞いて、場所を知っている隊員にも電話で確認して、重いスーツケースを持ったまま、メディナの中を歩いて、結局10分程行った所に、コセマの食器を扱っている、それらしきお店を発見!!

店主のおやじも、スーツケースとリュックサックを持った日本人が大荷物で、割れ物の陶器ばかり扱う店にやってきてビックリしたようで(笑)、私もなにか壊してしまっては嫌なので、荷物を全部店の一角に置かせてもらって、ゆっくりコセマ食器を選びました。

確かに、模様が均等じゃなかったり、残っている種類があまり無かったりはしたけど、その中でもわりと可愛らしい幾何学模様の陶器を選んで、色々買っちゃいました!
これ全部で350DH(約3500円)!
日本で買ったら、1セットとかで同じ値段する!
余談ではあるけど、タクシーの運ちゃんがたらい回しにしたせいで、メディナの中を歩いて裏門から正門に行ったとき、たまたま今までに見たことのないバブーシュを見つけて、こちらもGET。このイスラムの幾何学模様がすごく好きなのです。

なんだかんだしてたら、あっという間にもうすぐエルラシディア行きのバスに乗る時間になってしまいました。バスにも無事に乗ることができ、疲れていたのでバスでは爆睡、エルラシディアに着いたのは予定よりも早い朝4:30頃。すぐに乗り継ぎのバスがあったのでそれに乗り込み、グルミマで寝過ごしそうになりましたがバスから降りて、家に着いたのが朝5:30頃。

今回も無事に旅行を終えられて何よりでした。一緒に行ってくれた隊員の皆さん、そして各訪問地で温かく迎えてくれたモロッコ北部の隊員の皆さんに感謝です!

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