2016/04/16

経験を共有すること 〜JICA出前講座〜 / Sharing out the experiences of JICA volunteer

青年海外協力隊員が日本に帰ってから期待される、社会還元活動の一つとして、「出前
講座」というのがあります。これは、日本の小学校、中学校、高校などに講師として隊員が出向き、授業の一コマで、協力隊時代に得た自らのボランティア活動や海外での経験を、生徒さんたちと共有して、彼らの国際理解や国際的視野、ボランティア活動に関する理解などを広げるという取り組みです。

前回の投稿で書いた外務省委託「平和構築・開発におけるグローバル人材事業」の6週間の国内研修を終えた後、UNV(国連ボランティア)として派遣されるまでにまだ数ヶ月は時間がかかるために、何にもしないでいるよりは、何か役に立てることはないかなと思って、3月は7校にて、この「出前講座」というのをやらせていただきました。

出前講座のために出向いて行ったのは、都内の中学校や高校。
私が講座を行ったクラスは、大体が中三か高一のクラスで、持ち時間は約45分〜1時間。
どんな内容で話したら生徒さんたちに面白く聞いてもらえるかなーと考え、モロッコは景色がめっちゃ綺麗だから、たくさんの景色の写真や、ちょっとしたクイズ、そして音などを交えて毎回モロッコのこととか自分のやった活動などを紹介してました。

モロッコの話をする前に、簡単に私のこれまでの経歴を話すんですが、まずみんながビックリするのは、15歳の時に自ら決断してイギリスに長期単身留学をしたこと(笑)。あとは、ピースボートに乗って50カ国くらいを旅したこと。いろんな国の写真を見せると、生徒たちも結構興味深々に見てくれます。

そしてモロッコの紹介は写真をかなり使って、砂漠にラクダとか、世界遺産の街並みの写真とか、モロッコの雪山の写真とか、現地の人たちの生活の写真とかを見せると、喜んでくれます。

モロッコに関するクイズや、アラビア語の挨拶を一緒に練習してみると、これも結構盛り上がりました。それから、天気の事や、現地の人たちの暮らし、食事、宗教など、現地で暮らしていれば当たり前のようにしていたことが、生徒さんたちからしたらすごく珍しく映るようで、そう言った反応も新鮮でした。

生徒さんたちがどのように感じたかは、講座中にはなかなか私には伝わりにくいんですが、講座の後に学校側が送ってくださる生徒さんたちからの感想文を見ていると、いろいろと感じてくれたことがあるようで、こちらも胸が熱くなるような内容の感想文が多いのです。
感想文の一部①
感想文の一部②
感想文の一部③

私にできるのは些細な事かもしれないけど、こうやって自分の体験や海外で見たこと感じたことなどを、もっと広くシェアして、聞いている人たちに何か響くようなことができればいいと思います。これまでに、合計で10校の中学校、高校で講座をやりましたが、その中で、より海外への興味を持ったり、何か新しい発見があったりした生徒や、あと数年後とかに、「中学校(あるいは高校)の時に、出前講座に来てくれた協力隊の人の話を聞いて、応募しようと思いました!」っていう協力隊への応募者がいてくれたら嬉しいな、と思います。